マスク

介護施設等への布製マスクの配布希望の申出について
介護施設や障害者施設、保育所等、放課後児童クラブ等(以下「介護施設等」
という。)への布製マスクの配布については、介護施設等の利用者や職員の方の
感染拡大を防止する観点から、3月中旬以降、累計約6,000 万枚を国で購入し
て配布してきたところです。
現在、介護施設等のうち、希望する施設に対して配布を実施しているところ
ですが、現在のマスクの需給状況等を踏まえ、既に配布を行った介護施設等も含
め、改めて希望する介護施設等に対し、配布することとしました。

 

転載 川崎市から頂けるようです

コロナとインフルエンザの比較

インフルエンザウイルスとコロナウイルス

 インフルエンザウイルスとコロナウイルスの比較。感染症としてこの2つはよく似ている。

 

 

 

 

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  • ーーー 以下、論文を抜粋翻訳して、解説します。ーーー

 

「2020年5月上旬の時点で、米国では約65,000人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡した。この数は、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)によって毎年報告されている季節性インフルエンザによる推定死亡数と同じようにみえる。COVID-19と季節性インフルエンザによる死亡数が見かけ上は同様であるが、臨床の最前線、特に人工呼吸器が不足し、多くの病院が限界を超えているパンデミック地域における状況と異なる。COVID-19危機において病院医療に対する需要の高まりは、インフルエンザが最悪であった季節でも米国で発生したことはなかった。それでも、公的機関は、パンデミック拡大の影響を最小限に抑えようと、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスの死亡率を比較し続けている。」

 

 

「このように誤って比較してしまう原因は、季節性インフルエンザとCOVID-19のデータが公表される方法について知られていないことがあるからかもしれません。 CDCは、世界中の多くの疾病管理機関と同様に、季節性インフルエンザの罹患率と死亡率を、実際の数ではなく、国際疾病分類コードに基づいて計算された推定値として提示している。2013-2014年と2018-2019年の間では、インフルエンザによる年間推定死亡数は23,000人から61,000人と報告されている。しかし、同じ期間で、インフルエンザの死亡数を実際にカウントすると、毎年3,448人から15,620人であった。平均して、CDCが推定したインフルエンザによる死亡数は、実際カウントされた死亡数のほぼ6倍であった。逆に、COVID-19の死亡者数は、現時点では推定されずに直接数えられて報告されている。結果として、より正確な方法は、週単位でCOVID-19の死亡数と季節性インフルエンザの死亡数を比較することである。」

 

 

「2020年4月21日までの1週間にCOVID-19で死亡をカウントした数は、米国で15,455人と報告された。 4月14日までの1週間で報告された死者数は、14,478人であった。 対照的に、CDCによれば、2013-2014年シーズンから2019-2020年シーズンまで間で、インフルエンザ死亡数はピークであった週で351人(2015-2016、2016年の11週)から1,626人(2017-2018、2018年の3週)の範囲であった。2013年から2020年までのインフルエンザシーズンのピークであった週にカウントされた死亡数の平均は752.4人(95%CI、558.8-946.1)であった。 死亡数に関するこれらの統計は、4月21日までの週単位COVID-19死亡数が、米国の過去7年のインフルエンザシーズンにおけるインフルエンザ死亡数のピーク週の9.5倍から44.1倍であり、平均20.5 倍の平均増加(95%CI、16.3〜27.7)であったことを示唆する。」

 

 

「致死率は混乱を招くもう一つのテーマである。新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの致死率を比較するのはまだ早い。COVID-19の推定致死率は、ある国では1%未満であり、その他の国では約15%と幅広い。これは致死率を計算する上での限界を反映している。検査数不足を考慮していないこと(つまり分母が間違って小さくなる)や、最終集計時にまだ生存している患者の追跡情報が不完全であること(したがって分子が小さくなる)がある。人々の不完全な追跡情報が含まれます。最終的には、血清学的検査を行うことで、新型コロナウイルスの致死率を計算するためにもっと正確に分母を決定できるようになるであろう。」

 

 

「現在、ダイヤモンドプリンセスクルーズ船での新型コロナウイルス感染症の発生は、完全なデータが利用できる数少ない状況の1つです。この船での発生に対し、2020年4月末時点での致死率は1.8%(712例中13例)であった。一般人口を反映するように年齢調整すると、この数値は0.5%に近づいた。0.5%という致死率は、成人の季節性インフルエンザによるよく引用される致死率の5倍である。」

 

「死亡率の統計が異なる方法で取得された場合、2つの異なる疾患のデータを直接比較すると、不正確な情報が提供されることになる。さらに、政府役人やその他一般人がこれらの統計的な違いを誤って繰り返し考慮すると、公衆衛生が脅かされる。経済を再開し、緩和戦略を段階的に縮小しようとするときに、政府当局者はこのような比較に依存しており、CDCのデータを誤って解釈する可能性がある。当局は新型コロナウイルスは「単なる別のインフルエンザ」であると言うかもしれないが、それは真実ではない。

要約すると、私たちの解析により、新型コロナウイルスの致死率と季節性インフルエンザの致死率を比較するためには、単純比較ではなく、同じ条件での比較をする必要があることが示唆された。そうすることで、COVID-19による公衆衛生への真の脅威が明らかになる。」